2026-08-01
お盆です。——写真の前で「この人だれ?」と聞かれたら
もうすぐお盆です
8月に入りました。お盆が近づくと、亡くなった方々が家に帰ってくると言われます。実家に親戚が集まり、久しぶりに顔を合わせるご家庭も多いのではないでしょうか。
仏壇や座敷に飾られた写真。線香のにおい。誰かが懐かしそうに話す声。そんな時間の中で、ふと小さな子が写真を指さしてこう聞くことがあります。
「この人だれ?」
その瞬間、あなたにはどんな思い出が浮かぶでしょうか。

「この人だれ?」——子どもの何気ない質問
甥っ子や姪っ子、あるいは自分の子どもにとって、写真の中の人は「知らない誰か」です。悪気はまったくありません。ただ、素直に知りたいだけなのだと思います。
でも、その一言に、大人はふと言葉に詰まることがあります。「どんな人だったか」を、うまく説明できないのです。
覚えているようで、覚えていないこと
口ぐせ、笑い方、怒られた時のこと、好きだった食べ物。頭の中にはあるはずなのに、いざ話そうとすると、うまく形になりません。写真は姿を残してくれますが、その人らしさまでは教えてくれないのだと思います。

写真は残せても、言葉は残らない
思い出は、時間が経つと薄れていくと思われがちです。けれど、実際に消えていくのは「話す機会」の方かもしれません。
語る相手がいなくなり、語る場面もなくなっていく。そうして少しずつ、思い出は誰にも伝えられないまま、心の中にしまわれていきます。
お盆の集まりは、実は語りの機会
親戚が集まるお盆は、久しぶりにその人の話ができる、貴重な時間でもあります。廊下で交わされる立ち話、お斎の席でこぼれる昔話。そうした何気ない会話の中にこそ、その人らしいエピソードが詰まっているのだと思います。
ただ、そうした話は、その日のうちに空気に溶けて消えてしまうことが多いのも事実です。

絵本という形で伝える、という選択
おもいで文庫では、大人向けの文庫だけでなく、絵本という形でも故人のことを綴れるようにしています。小さなお子さんにも「どんな人だったか」を伝えられたら、という思いからです。
小さな子にもわかる「その人らしさ」
むずかしい言葉や年表ではなく、その人の口ぐせや、好きだったこと、みんなから愛された理由を、やさしい言葉と絵で残していく。写真だけでは伝わらない部分を、少しずつ形にしていく試みです。

おもいで文庫という約束
おもいで文庫は、物語を創作するサービスではありません。主人公はあなたの大切な方、著者はあなたやご家族。私たちは、その言葉を聞き、書き役として寄り添う存在でありたいと考えています。
会ったことのない誰かが物語を書けば、それは想像でしかありません。だからこそ、ご家族が語ったことを、そのままの形で綴る。そして届ける前には、必ず人の目を通すという約束を大切にしています。
廊下やお斎で語られた話も、みんなで一冊に綴っていけたらと考えています。縦書きの文庫という形にすることで、渡せて、残せる、その家の蔵書になっていく——そんな存在を目指しています。

お盆のこの時期に、できること
今年のお盆は、写真の前で誰かに「どんな人だったか」を話してみる、そんな時間になるかもしれません。子どもたちの何気ない質問が、忘れかけていた思い出を呼び覚ますこともあると思います。
その話を、聞かせてください。
おもいで文庫は、いつでもその聞き手でありたいと考えています。
AIが創作するのではなく、聞き手として大切な人の物語を家族とともに綴り、一冊の文庫として残すサービス
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