優しかったおじいちゃんの、知らなかった人生

優しかったおじいちゃんの、知らなかった人生

おじいちゃんは、優しい人でした。

怒られた記憶は、ほとんどありません。いつもそばにいて、いつも穏やかで、それだけで十分だと思っていました。

戦争に行き、シベリアに抑留されていたという話は、何度か聞いたことがあります。でも今になって思うのは、それはおじいちゃんの人生の、ほんの一部でしかなかったということです。

窓辺で穏やかに座るおじいちゃんと、そばにいる子どもの水彩画

「もっと聞いておけばよかった」

おじいちゃんがどんな子どもだったのか。何が好きで、何を大切にしていたのか。若い頃、どんな風に笑っていたのか。

そういうことを、ちゃんと聞いたことがなかった気がします。

聞こうと思えば、いつでも聞けると思っていました。でも気づけば、おじいちゃんのことを知る人は、もうほとんどいません。

もし、おもいで文庫が昔あったら。私はもっと、おじいちゃんのことを知ることができたと思います。

誰もいない椅子と古い写真が置かれた窓辺の水彩画

思い出は、薄れるのではありません

思い出は、時間とともに薄れていくものだと思っていました。でも本当は違うのかもしれません。

薄れるのではなく、話す機会そのものが、なくなっていく。写真は姿を残せても、口ぐせや、笑い方や、あの人だけの空気までは残せません。

そして、悲しみの只中で、白紙に向かって何かを書ける人は、多くありません。

おもいで文庫は、その聞き手になりたいと考えています。

主人公は、大切なその人。著者は、あなたです。おもいで文庫は、聞いて、書く役目を担うだけの存在でありたいと思っています。会ったこともない誰かが物語を創作しても、それはきっと、遺族にとって他人の話になってしまうからです。

温かいお茶を横にノートに言葉を綴る手元の水彩画

お葬式の日、廊下で語られていたこと

お葬式は、その人の話がいちばん多く語られる日だと言われます。廊下で、お斎の席で、いろんな人がいろんな話をします。

でもその全部は、その日のうちに、静かに消えていきます。

おもいで文庫は、その一つひとつを受け止めて、家族みんなで一冊に綴っていく場所でありたいと考えています。縦書きの文庫という形にするのは、それが渡せるもの、その家の蔵書として残るものになってほしいからです。

出来上がった一冊を読んだご家族が「うん、これはあの人だ」と言ってくださること。それが、私たちにとっての一番の目印です。

生成りベージュの表紙の文庫本と乾いた花が置かれた木の机の水彩画

その人の話を、聞かせてください

アプリの中で何かを売ったり、急かしたりすることはありません。書いていただいた言葉を、他の目的に使うこともありません。

人が必ず目を通してから、ご家族のもとへお届けするという約束です。

もし、まだ間に合うなら。もし、まだ話せる人がいるなら。

その人の話を、聞かせてください。

AIが創作するのではなく、聞き手として大切な人の物語を家族とともに綴り、一冊の文庫として残すサービス

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