古い写真の中のあの人、だれだか知っていますか
古い写真の中のあの人、だれだか知っていますか
親戚の集まりで、仏間や廊下に飾られた古い写真を見て、こんなふうに思ったことはありませんか。
「この人、だれだろう」
もしかしたら、白黒写真の表情を少し怖いと感じてしまったこともあるかもしれません。
でもそれは、あなたのせいでも、誰のせいでもないと私たちは考えています。
その人のことを、知る機会がなかっただけなのです。

伝える人も、伝えるためのものも、残っていない
どんな人だったのか。どんな言葉を、どんな暮らしを残してくれたのか。
写真は、その人の姿をたしかに残してくれます。けれど、人柄や口ぐせ、あの空気までは写してくれません。
そして、その人を語れる人は、少しずつ少なくなっていきます。思い出は薄れていくのではなく、話す機会そのものが、静かに失われていくのだと思います。
悲しみの中で、白紙に向かって何かを書ける人は、多くありません。だからこそ、聞く役目が必要なのだと、おもいで文庫は考えました。

おもいで文庫がしないこと
おもいで文庫は、物語を創作しません。
会ったこともない誰かが書けば、それは創作になってしまいます。創作された祖父は、遺族にとって、もう他人になってしまうからです。
ですから、主人公はいつも大切なその人。著者は、あなたです。おもいで文庫は、その間に立つ聞き手であり、書き役でありたいと考えています。
そして届ける前には、必ず人の目を通す。それだけは、約束していることのひとつです。

お葬式で語られた話は、みんなで綴れます
お葬式は、その人の話がいちばん多く語られる日だと言われます。多くの場合、最後にまとめて語られる日でもあります。
廊下で交わされた短い言葉も、お斎の席でふと出た笑い話も、その日のうちに消えてしまいます。
おもいで文庫は、その全部を受け止める一冊でありたいと考えています。ひとりで書くのではなく、みんなで綴る一冊として。
縦書きの文庫という形にした理由
出来上がったものは、縦書きの文庫という形でお渡ししています。
手に取って渡せること。そして「文庫」という言葉には、その家の蔵書になってほしいという願いを込めています。
読んだご家族が「うん、これはあの人だ」と感じられるかどうか。私たちは、それをひとつの目印にしています。

その人の話を、聞かせてください
どんな些細な話でも構いません。怒られた記憶がないという話も、口ぐせだった言葉も、写真の裏に隠れていたエピソードも。
おもいで文庫は、それを聞くところから始めます。
その人の話を、聞かせてください。
AIが創作するのではなく、聞き手として大切な人の物語を家族とともに綴り、一冊の文庫として残すサービス